苗場周辺の山々

「苗場の山に登りたいのですが・・・」最近そんなメールをいただくことがあります。

今回は平標山、三国山、苗場山を簡単に紹介します。いずれもタワーから日帰りです。

シーズン中は登山者も多く比較的安全な山といえますが、天候の急変、カミナリには注意。

シーズン中に登山コースで、熊(月の輪グマ)に出会ったことは一度もありません。

 

共通の事項

(1)     時期 5月の連休はまだ雪が残っています。梅雨あけから10月いっぱいがいいでしょう。

花や紅葉の時期に合わせて登ることをお勧めします。

(2)     持ち物と用具 

雨具(他に折りたたみ傘あると便利)、登山地図(昭文社・山と高原シリーズの「谷川岳」)、

ガイドブック、磁石(方位磁針)、タオル、帽子、ゴミ袋、カメラ、バンドエイド、

タバコを吸う方は携帯灰皿、食料(主食とおやつ、果物など)、

水(ポカリスエットなど夏は一人2リットル・凍らせないこと・ウィダーインゼリーもお勧め)、

リュック、テッシュ等。

靴は登山靴にして下さい、スキーのストック1本持つと大変便利です。

山登りを続けようとする方は専門店で着る物から一式揃えることを勧めます。

(3)     思わぬアクシデント

朝快晴でも午後から突然の雷雨。夏はカミナリが怖い。快晴でも雨具必携。

飲み物は凍らせないこと。そのままでいい。暑いからといってコチン・コチンに

凍らせて飲めなくなって困っている人が案外多い。

ゆっくり、ゆっくり登ること。下りは急がない。捻挫をしないように。

朝早く出かけ、明るい時間に下山。(遅くなって自分が最後の下山者にならないように・

後から降りてくる人がいると、何かと心強い)

出かけるときに「登山計画」(コース・メンバー・時間等を管理事務所に届けること)

   カミナリは午後から夕方にかけて発生します。朝快晴でも夕方雷が発生する場合があります。

その意味でも朝早く出て、早い時間に下山して下さい。

 

(1)  花の百名山「平標山」へ登ろう

タワーより湯沢方面へ車で10分位の別荘地「ふれあいの郷」付近が登山口です。

充分な駐車場があります。平標山の便利なところは回遊コースで元の場所に下山できることでしょう。

日帰りで、休憩入れて7時間から、初めての方は8時間位見たほうがいいでしょう。

花の百名山で7月から8月上旬のお花畑はきれいです。紅葉は10月半ば頃

山頂下に「平標山の家」がありますが、多分今年も飲み水は使えないでしょう。

(今年はまだ登っていないので未確認)標高差1000mちょい。初めてだとちょっときついかな?

松手山コースの登り始めは結構きつい。歩幅を狭く呼吸を整えゆっくり、ゆっくりと登ること。

遅くとも朝7時半から8時には歩き始め、夕方4時には帰宅したい。

 

()ニッコウキスゲの群生「国山」に登ろう

17号三国トンネルの苗場側に駐車場があります。トンネルの左手が登山口です。

三国権現神社まで登られた方は多いでしょうね。神社からさらに上に登ると山頂です。

山頂の眺めはそれほどのことはありませんが、是非途中まで頑張って登ってもらいたい。

神社と山頂の中間くらいまで登ると、一面「ニッコウキスゲ」の群落があります。

時期は7月中旬です。ハイキング気分で登れますので、是非キスゲの自生群落をご覧下さい。

時間的には往復4−5時間で一日ゆっくりと。

 

(3)山頂は苗代の如し「苗場山」に登ろう−(祓川コース)

国道17号を湯沢方面へ。三俣スキー場の駐車場から林道に入る。(登山口の看板あり)

林道を進み「和田小屋」まで車で入れる。駐車スペースも充分。タワーから車で50分位か。

はじめ山林の中を歩くが、やがて森林限界を越えると景色は一変する。

山林の中の道はU字型になり雨が降ると水が流れ歩きにくい。滑って転ぶ人も多いので要注意!

森林限界を越えると途中休憩場所があり一休み。

山頂手前のピークは「神楽が峰」(2030m)だ。目の前に苗場山の大きな姿が見える。

山頂目前までせっかく登ったのに、こんどは大きく下る。下ったところがお花畑

下り終わって再び登り返すのは結構きつい。山頂はもうすぐなのでゆっくりと頑張ろう。

急な登りの途中、左手の山頂手前の岩陰に「ヒカリゴケ」のあることは以外と知られていない。

見つけられたら幸運だ。山頂は平坦にして苗代の如し。よって苗場山と言うなり。

山頂の標識を簡単に探せたらラッキーだ。山頂に2件の山小屋あり。日帰り可能。

7.00には歩き始めたい。和田小屋から往復8時間は見てください。

 

写真を撮っても、花は採らない・・・・

思いでとゴミは持ち帰ろう・・・・